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2014年04月23日

そして、沖縄へ

多良間島から戻った翌週、今度は沖縄本島へ。糸満で二ヶ月に一度行われている山羊の競りを見学に行ってきました。「今日はそんなに多くないね〜」とガイドをして下さった余儀さんがいう。が、60頭以上はいただろうか、しかし毎回来ているこの人がそうおっしゃるのだからそうなんだろう。それにしても前日、久々に友達のお祝いの席で調子に乗って呑んでしまったせいか、とにかく具合が悪いのなんの。飛行機はともかく自分の運転するレンタカーでも酔っちゃうんだからこれ相当。とにかくここに被せて山羊臭が加わるものだから、二日酔いを経験し、尚且つ山羊のスメルを知っている方なら当時の僕の状況が容易に想像つくでしょう。まぁ、頼まれもしないのに自ら呑んだんだから自業自得、ちゃんと役割は果たさねばとなんとか踏ん張りましたよ、はい。相場としてメスは生態で1キロ辺り1.000円、オスは1.200円程度とまぁ高額なこと、これじゃあそれ程流通しないわけだ。高くてそうそう手が出ませんもの。特に山羊なんて骨と皮と内臓ばかりで赤身は殆どない。ある那覇の肉屋でロースの価格を調べてビックリ、なんと100g700円!ん〜、エクスペンシブ!数が少ないから高額なんでしょうけれど、もっと支援して生産を上げてくれないものかね。ヤギは昔からの伝統でもあり、美味しいんだからもっと多くの人に知ってもらい食べてもらったらどうなんでしょ?そもそも刺身か山羊汁だけなんて勿体無さ過ぎると思いませんか?カレーにしたら最高なんですのよ、ホント。でもまぁそんな風に考えてる方々も勿論いらっしゃり、一通り見学させてもらった後に名刺交換、談笑したところで「せっかく遥々来たんだから、はごろも牧場を紹介するさぁ、着いて来なぁ」なんておっしゃるものですから勿論!って一時間程かけて今度は中部へ。この頃にはようやく身体も動く様になり、昔「二日酔いで死んだ奴はいない」って誰かが言っていたのを改めて実感したと共にテキーラの恐ろしさも再確認したのでありますよ、はい。上の二枚の写真は、はごろも牧場さんの山羊。成る程、こちらの山羊さんは品が違う。はごろもさんは現在精肉はやっておらずミルクとチーズの生産が主。山羊舎もかなり清潔で匂いも殆ど感じず、そこには愛を超えた絆の様なものを確かに感じたんですよね。だってそれもそのはず、ミルクを頂くんですから子山羊のころから人の手で飼育、だから、ほら。この通り、ずーっと着いて来ては体をすりつけて来て舐めるんですよ、僕の手なんかを。流石にこれでは無理、ペットですから完全に。同行して下さった余儀さんもおっしゃってました、「ある程度の距離を置かないとやっていけません」って。確かに。しかし事実、鳥でも豚でも魚でも僕らは何かしらの命を頂いてこうして生きているのわけで最初からこ綺麗にパック詰めされているわけでは勿論なく、誰かが屠し捌いてくれたからこそ何の罪悪感も無く平気でむしゃむしゃ食べらる。そこいらのことを分かった上で頂かないといけない。だからちゃんと「いただきます」ってね。本当は出来ることなら自分で〆て調理し食べてみたい。食べ物屋をやる以上その位の覚悟が無ければ、なんだか上っ面ばっかりで調理する資格なんて無い様な気がしてならないんですよ。それが無理ならベジタリアンに成るべきだ、って思うんです。まぁそんな思いはここでは脇に置いておいて、その後は余儀さんと別れた後、こちらの社長さんが15分程走ったところにある製造工場にまで連れて行って下さり3時間程ゆんたく。これまでの歴史や経験、また最近沖縄県が山羊のブランディングにようやく力を入れ出した、なんて有力な情報も頂き20時位に解散。そういえばレンタカーの返却が20時だったっけ、こりゃまずい!って足早に帰路へ。それにしてもミルクやチーズやヨーグルトなんかを試食させて頂きましたがどれも美味しかったんですよ。まだ誰もやっていない十数年前からのスタート、さそがしご苦労があったことでしょう。まさにパイオニアですよね。そういうところ深く共感致します。聞けばご出身はなんと宮古島!これからもきっとご縁があることでしょう。いろいろご親切にして頂きありがとうございました。僕ももっと頑張らないとね。
で、那覇に一泊して翌朝はお気に入りの珈琲店でゆっくり一杯。曲がりくねった路地裏の、何度行っても見落としてしまいそうな本当に小さな店構え。那覇の朝の、この時間がたまらなく好きなんですよね。好き過ぎてこちらの珈琲回数券もキープしてますもん(笑)








Posted by 元 at 02:23